あいな観察会2014.05.10
平成26(2014)年度最初の観察会、11名の参加がありました。
昨年に続き、菜種梅雨(なたねづゆ)が無く、採取されたキノコは4種という悲惨な成果でしたが、ギンラン、エビネ、マツバウンラン、ムラサキケマン、ホタルカズラなど美しい春の花々に楽しい散策を味わえました。
そうそう、まさに生きたアカガエルを吞み込みつつあるシマヘビにも出くわして一同オドロキ!蛇はとても苦手です、と言っていたUさんもカメラで追っかけてるやないですか!
ホダ場への近道も、小枝や笹をチョンチョン剪定しながら進みまして、新しいコースを開拓しました。
次は6月に、雨を迎えてキノコが顔を出す折に呼びかけたいと存じます。
(スナップ)
メダケ赤衣病菌をまとったメダケが多数ありました
青紫色のマツバウンランの群落
明るい日射しの中を歩きます
萌えいずる緑の季節
昼食といこいのひととき
コガサタケと思われます
みちを通りやすくしながらの行軍
希少種ギンラン
希少種エビネ
(キノコ)
コガサタケ属の一種。 Conocybe sp.
2個体のうちもう1つはやや老菌で全体にこの個体より赤茶色を帯びていて、ハタケコガサタケとも考えられます。
しかし検鏡すると柄のシスチジアが2個体とも見当たらず、その点からはコガサタケと思われます。
同定を確定させるには、柄のシスチジアをさらによく観察する必要があります。
傘の表面の様子
全体を横から見たところ
ヒダの色が黄褐色(紫味を帯びない)
傘の断面
ヒダのシスチジア(ピン型の特徴的なもの)
メダケ赤衣病菌 Stereostratum corticioides
担子菌サビキン目の植物病菌の一種で、やぶのメダケに着いているのをよく見ます。
おもて面
端部では裏面が見える
はがして裏面を撮ったところ(ちぎれた部分に繊維質が見てとれる)
その他観察されたキノコ
ヒトクチタケ
シイタケ *栽培
ウラベニガサ