あいな観察会2014.06.14
平成26(2014)年度、先週の雨中の成果無き回のリベンジです。発生数は少なかったですが初見参ありました
6月も半ばというのに結構乾燥して過ごしやすい気候です、それがキノコの発生を遅らせていると考えます。今日は湿り気の多い谷筋を中心に攻めることにしました。
工事用道路から先の西の奥まで行きましたが、手入れされず道が消えていたりして一筆書きのコースにはなりませんでした。
ベニタケ、イグチの発生が始まりました。
(スナップ)
ミニサイズのアワタケの仲間。
変形菌のようですが、ホコリの塊です。もろくてフワフワですが見た目はカルメ焼きっぽいところもあります。
フミヅキタケ属の仲間でしょうか。傘裏に分厚い蓋がついてます。
全く辛くないドクベニダマシ。
ビョウタケの一種。同所にもっとレモンイエローのモエギビョウタケのような個体もありました。
さきほどのドクベニダマシと同じだと思ってぞんざいに扱い壊れてしましました(反省)ヒダがカスタードクリーム色で別種ですね。辛くありませんでした。
可憐な花にも目が行きます。
老成したチャヒラタケの一種。胞子が褐色なのでチャヒラタケ属かと思います。ヒラタケとは親戚ではなくアセタケの仲間に分類されています。
まつげのあるアラゲコベニチャワンタケ。まつげの有無でこのような小さいチャワンタケが分類されています。
アセタケの一種。下記検鏡もあわせるとキヌハダニセトマヤタケと考えます。
(キノコ)
キヌハダニセトマヤタケ Inocybe trechispora
物撮り。ヒダ側。
物撮り。傘表面側。
検鏡写真。シスチジア400倍。特徴的な瓶型で頭に結晶のようなものをのっけています。
検鏡写真。シスチジア1000倍。
検鏡写真。胞子400倍。こぶが多数あります。
検鏡写真。傘表皮細胞の先端1000倍。クランプ(まるい突起)が見えます。
アワタケの一種 Boletus sp.
物撮り。管孔側。
物撮り。傘表皮側。見た印象は写真より白っぽい感じです。
物撮り。横側。粉っぽさが少々あります。
物撮り。管孔拡大。孔口は変色しません。残念ながら検鏡前に腐ってしまいました。
ツチナメコ? Agrocybe erebia ?
物撮り。ヒダ側。大きな分厚いフタがあとでツバになると推察されます。ヒダはミルクココア色。
物撮り。傘表側。傘は明るい黄褐色で浅いしわが多数あり、このへんはツチナメコとは感じが違います。
ビョウタケの一種 Bisporella sp.
物撮り。色が二種類あるようですが、同じ一本の枝に生えており、持ち運ぶために3本に折っただけのことです。おそらく同種と考えます。
ニシキベニハツ? Russula veternosa ?
物撮り。横から、半分しか無いので。柄は白く傘は一様に赤いが、中心はやや黄色味を帯びています。
ヒダは柄と明らかに異なりクリーム色。味は温和。
シロホウライタケの一種? Marasmiellus sp. ?
物撮り。ヒダ側から、ヒダは非常に疎。ヒラタケ様に柄は無く、全体が白い。
傘の表側から。表面に微毛が密布します。
拡大写真 顕微鏡25倍
拡大写真 反対側 顕微鏡25倍
アラゲコベニチャワンタケ? Scutellinia scutellata ?
物撮り。表側から、朱色、椀のフチにまつげのように褐色の剛毛が生えています。
側面から。うら面は白っぽく、またざらついています。
アラゲコベニチャワンタケも細かくは数種に分けられるようで、?を付した。